舌根沈下と舌の体操。

いびきや口呼吸にとって舌根沈下対策は非常に重要な問題です。

 

口呼吸の場合に舌が常時上顎の内側にくっついていなかったり

睡眠中に舌根沈下状態になってしまうのは、

通常は舌の運動能力低下のせいではありません。

 

(睡眠中のような)無意識の状態においては、

歯茎に対して適度な口唇圧がかかることで

初めて脳から舌に指令が出され、上顎の内側にくっついたり

舌根沈下を起こさないよう適度な緊張状態が維持されます。

 

 

したがっていくら舌の体操に励んでも、

脳からの指令が出ない限り(すなわち歯茎に対して口唇圧がかからない限り)

舌は緊張することができませんので、

一部で主張されているような

舌の運動能力が向上すれば自動的に舌根沈下が抑制できるという考えには

賛成できません。

 

ただし、舌が麻痺している病気や

ご高齢で思うとおりに舌を動かせないという方には、

脳から指令が来てもそれに対応できないという状態が起こり得ます。

 

この場合は、

いびき対策だけでなく嚥下機能の改善や誤燕対策のためにも、

舌の体操は間違いなく重要な機能改善訓練となります。